プロジェクトというのは、たいていの場合、「チームメンバー」を集め、プロジェクトチームを構成して進めていきます。プロジェクトを進行する際には、各フェーズにおいて、それぞれのタスクを完了させていくのに必要なスキルを持ったメンバーを、適材適所に配置することができれば、プロジェクトは安定的に稼働していくことでしょう。
しかし、「全ての仕事がプロジェクトになりうる時代」になった現代社会に多く存在するアジャイル型プロジェクトでは、突発的な外的要因や、予見できなかった課題が出てくるのものです。
そのため、最初から適材適所の布陣でメンバーを配置できるとも限りません。
また、良いメンバーを集めるということ以外にも、プロジェクトの成否のポイントは沢山あります。
例えば、
- PMの手腕、スキル
- プロジェクト発足にあたり必然性や思い
- プロジェクトに掛けられる費用・時間
などです。
このように様々な要因が合わさっていきプロジェクトというのは成功に向けて進んでいくのですが、やはり、「プロジェクトメンバーの顔ぶれによって成否は8割がたきまる」というのが多くのプロジェクトに参画してきた筆者の実感です。
そこで今回は、プロジェクトメンバーを集める際のポイントを書いていきたいと思います。プロジェクトメンバーを集める際は、プロジェクトを進めるうえで必要なスキルや能力を持ったメンバーを、プロジェクトの予算内で、計画通りの人数を集める必要があります。しかし、ただただスキルをもった人材を必要な人数集めるだけでは、コストが異常に高くなってしまうことがあったり、スキルはあるが協業するのに向いていない人などもいます。
この方法でプロジェクトチームを結成すれば必ずプロジェクトが成功する!といった虎の巻は存在しませんが、以下の点に留意してみると、かなり良いチームができると思っています!是非参考にしてチームを組成してみてください!
プロジェクトを推進する際には、当然、どんな場合においてもプロジェクトチームのメンバー全員の協力が必要となってきます。しかし、チームメンバー全員をPM(プロジェクトマネージャー)が簡単にマネジメントできれば、PM(プロジェクトマネージャー)の仕事はただのスケジュールをチェックするだけの人でよくなります。
プロジェクトを進める過程で、突発的な外的要因や、予見できなかった課題がでて、プロジェクト進行に不穏な空気がでてくることはよくあることです。そんな時でも、PM(プロジェクトマネージャー)と共にプロジェクトの成功に熱意を持ち、PM(プロジェクトマネージャー)が不在にならざるおえない事態が発生した時でも、当事者意識をもってプロジェクトを代わりに進めてくれる右腕を担ってくれる中核メンバーの存在が欠かせないものとなってきます。
PM(プロジェクトマネージャー)と同じ温度感でプロジェクトを進めてくれるような存在を、スキルだけに着目せずに必ずメンバーに加え、全てのフェースに参画してもらうように働きかけましょう。万が一予算が難しい場合でも、他の予算を削ってでも、右腕となってくれるこの存在には予算を投じるだけのリターンがあるはずです。
②モチベーションが高い仲間を集う工夫をする
プロジェクトのメンバーは、そもそもの性格も考え方も違えば、タスクを進める上のスキル、知識、能力、経験値、年次、など異なります。そういった異なるメンバーから成り立っているのがプロジェクトのチームであり、PM(プロジェクトマネージャー)はメンバーそれぞれの長所を見出し、上手に活用していきます。また当然ながら弱点もありますので、それらをチームで補えるように進めていきます。
ただし、どんなに上手にPM(プロジェクトマネージャー)がチームをマネジメントをしたとしても、必ず突発的な問題や予見できなかった課題は出てきて、歯を食いしばりながら進める部分はでてくるものです。
その際、ひとりひとりのメンバーに対して1ON1のマネジメントを行いモチベーションアップを図ることは、PM(プロジェクトマネージャー)としてかなりの労力を使いますし難しいでしょう。
そのため、最も重要なこととして、チームメンバーひとりひとりがそのプロジェクトに対して高いモチベーションを持っていることです。このプロジェクトに関わることで、身に着けたいスキルがあったり、自分の経歴をアップデートしたいという気持でもいいですし、プロジェクト成功によって社会貢献したいという気持でもいいですし、チームメンバーのひとりを尊敬していて近くでスキルを盗みたいという動機でもいいです。なんでもいいのですが、そのプロジェクトに参画する高い動機があるメンバーでプロジェクトチームを構成することで、とても士気の高いチームができること間違いなしです。
そのため、プロジェクトメンバー集めは工夫が必要です。
例えば
- 社内メンバーだけであれば、公募方式で行う。
- そのテーマで以前企画を出した人達に声をかける
- 社外パートナーが必要な場合はコンペにする(コストを下げたいという意味だけではなくやる気を計る)
こうやって工夫してメンバーを集うことで、モチベーションの高いチームができやすくなります。
前編では、PM(プロジェクトマネージャー)として知っておくと訳に立つポイントを2つ記載しました!後編では社外パートナーの見極め方や、新人さんの位置づけなど書いていきます!