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現代社会でいう「プロジェクト」とは?

2020年6月29日

「全ての仕事がプロジェクトになりうる時代」というブログ記事を掲載しましたが、そのプロジェクトとは一体どういうものを指しているのでしょうか。

普段からありとあらゆる仕事を「プロジェクト」と名付けて使っている企業もあれば、新規事業やシステム開発がらみの案件のみが「プロジェクト」という名称を使っていて、それ以外には聞いたことがない!という企業もあると思います。

このように幅広く使われ始めているプロジェクトとは一体どういうものなのか、この記事では現代社会でいうプロジェクトを検討したいと思います。
「プロジェクト」がどういうものかを理解し、プロジェクト参画時に力を発揮しましょう!

プロジェクトとは何か①一般的な定義

プロジェクトマネジメント協会が制定しているPMBOK(第5版)の定義では、「プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」【引用】

また、上記をわかりやすくまとめ、「期間や目標といったゴールが定められ、事前に業務開始から終了までの計画をしっかり立てた上で実行されるもの。」との記載が多く見られます。

しかしながら、例えば、テクノロジーの発展や、コロナなどの外的要因に新たな課題がどんどん生まれてくるこの現代社会において、期間や目標といったゴールが定められているものだけをプロジェクトと定義するのは少し古いのではないでしょうか?

プロジェクトとは何か②現代社会におけるプロジェクトの再定義

テクノロジーの発展や、コロナのような外的要因で、突如として現れた課題を解決する仕事は、事前に終了までの計画を全て立ててスタートすることは難しい状態です。これらの課題解決の過程を明らかにしていき再現性を高められる状態にすることこそ、現在の仕事としては重要ではないでしょうか?

そのため、現代社会においては、プロジェクト再定義が必要になってきているようです。

期限や目標があらかじめ決まっていない、またそれらの計画が全て出そろっていない、そんな状態であっても、解決させたい課題が目の前にあり、その課題解決方法がプロジェクト組成時にはまだ未知である状態でスタートする。いわば「達成させたい状況や実現したい方向性は明確だが、解決方法がわかっていない課題に対する活動」こそ、新時代のプロジェクト定義としたいと思います。

プロジェクトとは何か③プロジェクトの具体例

「達成させたい状況や実現したい方向性は明確だが、解決方法がわかっていない課題に対する活動」は全てプロジェクトと考えると、ありとあらゆる活動をプロジェクトと呼ぶことができます。何個か具体例を挙げてみます。

企業活動でのプロジェクト例

  1. 新規事業
  2. プロダクト開発
  3. テレワークマネジメント
  4. 既存サービスの改善
  5. インサイドセールスでの顧客獲得
  6. リファラル人材採用
  7. 海外進出
  8. 人材採用
  9. 働き方改革
  10. 新人歓迎

企業活動意外でのプロジェクト例

  1. 転職活動
  2. 結婚式
  3. 起業
  4. 副業・福業
  5. コミュニティ運営
  6. 語学学習・語学習得
  7. 資産形成
  8. 海外旅行
  9. 出産
  10. 子どもの受験
  11. 子どもの習い事

人材採用だったり、海外旅行をプロジェクトと呼ぶのはどうなの?既に型化されているものがあるのでは?ただのルーティングワークの延長線上にあり、もうそこには課題解決のためのメソッドがあるのでは?などの声も聞こえてきそうですが、これらの業務に取組むメンバーにとって、課題解決方法がまだ見えていない状態やはじめての取組みであれば、それはプロジェクトと呼び、進行させていくことで目標に近づくのではないでしょうか。

プロジェクト化のメリット

「達成させたい状況や実現したい方向性は明確だが、解決方法がわかっていない課題に対する活動」を全てプロジェクト化させると、大きなメリットがあります。

それは、そのプロジェクトを成功させるためのメソッドを適用していくことができることにあります。これらは「プロジェクトマネジメント」や「プロジェクト進行」の技術です。

また、「プロジェクト管理ツール」の導入などで補完することもできます。

プロジェクトには共通するプロジェクト進行のポイントがあります。またそれらを取りまとめるPM(プロジェクトマネージャー)にはプロジェクトを上手に進行させ、成功に導くために必要なスキルがあります。

課題解決の仕事をプロジェクト化することにより、チームメンバーの力を終結させ、より速く、より高く目標達成をする可能性が高まると思います。

まとめ

かつての、プロジェクトとはこういうものである。という定義にとらわれず、現代社会で求められている、課題解決までの枠組みをプロジェクトと定義して進めることで、今目の前にある仕事を成功に導きましょう!