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今、プロジェクトマネジメントスキルが重要な5つの理由

2020年6月24日

ここ数年、求人票の募集要項の中で

・プロジェクトマネジメントのスキル

・プロジェクトの進行スキル

・PM(プロジェクトマネジメント)経験

を多く見かけるようになってきました。

数年前まで、PM(プロジェクトマネージャー)といえば、開発職のエンジニアを束ね、開発プロジェクトをまとめる人を指す言葉でしたが、ここ数年でPM(プロジェクトマネージャー)は、必ずしも開発プロジェクトだけを指すものではなくなってきています。

今日は、なぜ、今、プロジェクトマネジメントのスキルが求められているのか、その背景についてまとめました。

ビジネスマンとして、今後どのスキルを身に着けたらいいか悩んでいる。

ゼネラリストとして仕事を進めているが、こんな状態でいいのか悩んでいる。

そんな方が自信をもって「PM(プロジェクトマネージャー)を目指す!」と言える世界になってきていますよ。

背景1 現代社会の変革 

 現代社会は、テクノロジーの進化を軸に、グローバル化が加速し、異文化コミュニケーションが当たり前化したり、気候変動による災害が頻発したり、今回のコロナのように、突発的な感染症の流行などが起きたりと、目まぐるしく変化しています。

 これらの要因により

「突然、思いもよらない課題が発生する」

「役割やポジションを超えて仕事を進める必要性」

「はじめまして!の人と同じ目的に向かって仕事を進める必要性」

が頻発しています。

いつものメンバーと、いつもと同じ決められた目標に向かい、仕事を積み上げるだけが仕事だけではなく、突発的な課題に対応していくスキル、すなわちプロジェクトマネジメントのスキルが求められうようになっています。

背景2 キャリアの選択肢の増加

人生100年時代のキャリア形成が話題となり久しくなりました。終身雇用制度は過去のものとなりつつあり、「転職の当たり前化」「パラレルキャリア」「副業」などの働く選択肢が増え、雇用形態も正社員のみではなく、業務委託などが増加傾向にあり、流動化しています。その影響をうけ、働くことそれ自体が、連続した仕事への参画ではなく「プロジェクトへの参画」を意味するようになってきました。

背景3 ルーティンワークの減少

テクノロジーの発達により、かつては「匠の技」だった集計スキルなどは、システムでの自動化に取って代われらています。今後もこの流れは変わらず、ルーティンワークを人が行うことは少なくなってくると考えられます。

結果として、ビジネスマンのスキルとして求められることは、ルーティン化できていない課題を洗い出し、ありたい方向性を導き出し、人を巻き込みながら、成果・結果を出す力、すなわちプロジェクトマネジメントの力となります。

背景4 労働人口減少による人材不足

労働人口の減少を背景に、企業の採用は困難な時代となりました。目の前にできた課題のスペシャリストを採用したり、膨大な作業を進行してくれる人を多数採用することによる、人員増による課題解決は、計画すること自体が非効率でナンセンス、そして不可能になってきています。

今いるメンバーの個々の力を引出し、チームとして力を発揮するようにプロジェクトを計画・進行するプロジェクトマネジメントスキルがより少ない人員・労力で、大きな成果を生み出す重要なスキルとなっています。

背景5 どんな仕事もプロジェクトになりうる

プロジェクトというとITを中心としたシステム開発や、新規事業を指しますが、それらだけがプロジェクトというわけではありません。どんな仕事もメンバーが変わり、求める成果が変わればプロジェクトとなりうります。

また、例えば、インサイドセールスとしての成功事例があるが、まだ型化できておらず成功のメカニズムが不明で再現性が低いのであれば、メカニズムを発見する工程はプロジェクトとなりうるのです。どのメンバーでどういうことを検証し、実行をして、目標に近づくかというプロジェクトを進行するためには、やはりプロジェクトマネジメントのスキルが必要となってきます。

まとめ

Withコロナ時代の到来で、世界中で働き方に変革が巻き起こっています。

ルーティンで、昨日の延長線上に存在する仕事しかできない人は活躍の場が限定される時代となりました。

突発的に起こった課題を、はじめて組んだチームメンバーと共に、プロジェクト化し、進行できるスキルを発揮するひとの市場価値がますます上がってくることは間違いありません。

このコラムでは、プロジェクトマネジメント、PM(プロジェクトマネージャー)に必要な知識やテクニックを今後沢山紹介していきます!